新庁舎関連

第二庁舎の買い取りに関して

平成24年の9月に突然持ち上がった第二庁舎の買い取り問題、ブログに掲載した関連記事をまとめました。

<2014/9/12>

とある議員のツイッターによると、現在借りている第二庁舎を買い取るという話をいきなりして、9月議会で補正予算を通してほしいという話があったとか。

いやはや、無計画な行政も極まれり。

市民を交えて議論した基本構想、基本計画は何だったのか?


おそらく財政的な背景かと思いますが、その財政計画を議会から示せと言われても示さないのに、財政的な背景もないものだと思う。

 2週間ほどまえに書いた記事、そのままの嘆かわしい状況です。

~参照した8/25の記事~

先日財政ウォッチャーに参加してきました。

 今回は小金井市の財政の見通しと優先順位その他 についてでした。

 その中でメンバーの方が市の企画関係の方に聞いたというお話を伺いました。

  メンバーの方「財政運営の長期的な考え方はないのか」

  市の方「ない。単年度で決める。補助金が出るものをやる。」

  メンバーの方「公共施設の老朽化等今後問題になると思うが、道路が突然陥没するまで何もしないのか」

  市の方「基本的にはそう」

 直接的に聞いたわけではないので、フィルタが少なからずかかっているとは思いますが、これはひどい。

 できれば嘘だと思いたいので、その旨コメントくださる方がいらっしゃれば幸いです。

 他のメンバーの方からは障害者関係のサービスがわずか240万の予算が確保できないためにできなくなりそうという話がある一方、再開発に15億突然突っ込むという話だが、これも「補助が出るからやる」という行き当たりばったりな発想が元と考えれば話はつながる。

それにしてもだ。小金井市の様々な問題が、無策に近い時間が長く、ぎりぎりになって選択肢がない状態になってから、「これしかないんでよろしく、市民協働っていうから一応説明だけするけど話は聞かないよ。」というスタンスで進めていることにあるということをまず理解すべきだ。

 民間企業であればそのようなところは早晩市場から退場するし、政治家は選挙で落ちる。しかし行政を変えることは難しい。

 だからといってだめだと諦めるのではなく、それは駄目だと、NOだと、私たちは言い続けなければならない。

 市民が今の行政のやり方はNOだと。なかなか変わらないかもしれないが、続けていくしかない。

<14/09/21>

小金井市のホームページのバーには「新庁舎建設」というインデックスがあるのですが、その中で新庁舎の建設の凍結に関する文書が公開されています。(こちら

 こがねいコンパスにも詳しい解説が出ています。

 プロセスについては問題がありすぎ、お話にならないぐらいで、いろいろな人がブログ等で触れているのでそれ以上は触れません。

 今年の予算では基本設計も3500万計上されていたのですが、第二庁舎取得の話が出る前にも執行凍結のような噂もあり、建設費高騰以前に実は新庁舎の建設の見込みが立っていなかったのではないかと思われます。

 ただ、蛇の目跡地に建てられないと公言すると「そこにゴミ処理場を建てるべきではないか」という議論が再燃してしまうので、日野市国分寺市との話がついたタイミングをみはからってこの話が出たのではないか。とか。

 という背景があって一応15年後に作るというポーズは崩していないですが、いろいろ勘ぐりたくなります。

 実際に15年後に作れるとなるかというと、多分無理ではないか。今でも経常収支比率が高く財政的に苦しいと言っているのに、今後市税収入が増える要素は少ない+民生費が増えていく+市役所以外でも老朽化している建物がある+ごみ処理施設の投資及び市債の返済が生じる ことを考えると、今後一般財源から積み立てていくのは難しいのではないか。

 いっそのこと第二庁舎で収まるように仕事を見直し人を減らすぐらいのダイナミックなことを考えてもよいのかもしれません。

<14/9/23>基本的な数字の押さえ

 議論すらしないというのは論外ですが、議論を実りあるものにするためには基本的な数字をしっかり押さえることが必要です。

1.第二庁舎

 ・年間賃料 2.27億円     ~ 買い取ったら不要

 ・年間の維持管理費 1.25億円 ~ 買い取ったあともほぼ同額がかかる?

 ・改修費           ~ 不明

 ・固定資産税・都市計画税 2800万円程度(市は受け取り側)

 ・土地の面積 約3,000㎡

 ・建物の面積 約6,000㎡

 ・取得費 土地分 12.5億円 建物分5.7億円 ~ その他費用合わせて18.66億円

 ・そのうち14億円を借金(15年で返済)

  残りの4.66億円を第二庁舎の保証金でまかなう(残額の2.4億円の扱い不明)


2.本庁舎・西庁舎・暫定庁舎

 ・年間維持管理費 0.73億円

 ・土地の面積 ?

 ・建物の面積 約3,000㎡

 ・耐震補強費 不明(1億円以上?)


3.新庁舎予定地

 ・敷地面積 約10,700㎡

 ・予定の建物面積 約13,000㎡

 ・事業費(以下{}内は建設費を見なおして小金井市が示したもの)

 ・建設費 約47億円(駐車場含む) {約61億円}

 ・その他の費用 約8億円 {約9億円}

 ・そのうち、34億円を借金 → 15~20年で返済{40億円}

        9億円を一般財源(その年度のお金){17.8億円} 

        5億円を基金

        7億円を第二庁舎の保証金 でまかなう

 ・管理費は不明

  (1.2.を足すと2億円程度だが、他市の事例をみるとそれでは高すぎる。)



<14/9/30>第二庁舎取得の方針を撤回

いろいろと驚きの展開です。

 昨日議長より市長に議案の撤回の進言があり、本日市長から議案の撤回があったとのこと。

 東京新聞によると『ある市幹部は「議会の審議拒否だ」と批判』とあるが、何を言っているのかわからない。

 時間も与えずにいきなり議案を出していきなり18億出せと言われ、質問してもロクに答えられず、その答えられない方が審議拒否とは話にならない。(もっとも新聞記事なので一部を切りだされているので本当のニュアンスは違うのかもしらん。)

 腹いせだとは思うが、本気でそう思っているならば、ものごとの正しい進め方を知らない、と言われても仕方がない。

 第二庁舎を取得すること自体がよいか悪いか、いきなり言われてもわからない。

  ・建物がもつ性能、将来リスク・費用

  ・公共施設の再配置

  ・本当に新庁舎を建てるのか

  ・建てるならばいつなのか

 といったところを十分考えず、市民から見れば思いつきのように多額のお金を投じるのは愚か。今回の議案は「取得ありき」であまりにも説明に無理がありすぎたと思う。


 一方で、「反対ありき」でもいけない。

 「地主を喜ばせる」「これまでに○○億円使ってきた」

  という話は人を煽るにはよいが、判断の目を曇らせるバイアスでもある。

 今回は市民の声(?)で議案は撤回となったが、今後は本当に市民にとってベストの案を市民の頭と手で作らなければならない。

<14/10/16>第二庁舎買い取り問題まとめ

 さて、先月後半小金井市を騒がせたこの問題、

 議案取り下げにより一旦収束した感がありますが、そもそも新庁舎をどうするか?今後の庁舎のあり方は?

 というところの問題は残ったままです。

 ここで一度小金井市の市庁舎にかかわる話の関係資料のリンクをまとめてみました。

○そもそも新庁舎はどういう計画か?

 ・新庁舎基本構想:そもそもどこに建てるかという話 蛇の目跡地との結論

 ・新庁舎基本計画:どのような規模で建てるか、どれぐらいかかるかといったような話


○突如提出された第二庁舎取得に関する資料

 ・新庁舎建設事業の凍結及び第二庁舎の取得について:年間1.2億円の財政効果があるとしていたが・・・


○これまでの経緯を含めた解説

 ・こがねいコンパス : 新聞記事やこれまでの経緯の解説も

 ・もっと小金井市をおもしろく:白井議員のブログ、問題点をわかりやすく解説しています。


○賛成の立場の議員

 ・小林まさき議員


 改めて、市議会議員の方のHPをみてみたものの、最近あまり更新していなかったり、想いは書いているが論点の整理がされていないものが多いのに気が付きました。